ブラッズ/ユナイテッド・ブラッド・ネーション
 
 
 
 
 
 
・初めに
 ・独自勢力の不在
・概要
・5区別ギャング一覧
・UBN以前
 ・1970年代
 ・1980年代
・UBN結成
 ・ダブル・ii・ブラッズ
 ・拡張
・有力セット
 ・ワン・エイト・トレイ・ギャングスターズ
 ・セックス・マネー・マーダー(SMM)
 ・ナイン・トレイ・ギャングスターズ(NTG)
  ・カロライナ
 ・ギャングスター・キラー・ブラッズ(GKB、G-シャイン)
 ・マーダラス・マッド・ドッグ・ブラッズ
 ・ブラッドストーン・ヴィランズ/マッド・ストーン・ヴィランズ
 ・ニューヨーク・ブラッド・ブリム・アーミー(N.Y.B.B.A)
  ・マック・ボーラー・ブリムズ
 ・アンタッチャブル・ゴリラ・ストーン・ネーション(U.G.S.N)
 ・その他
  ・ゴッドボディ 
 
 
 
 
 
・初めに
 19世紀後半から西洋世界の主要都市となったニューヨークは、世界の犯罪組織へのアメリカの影響力を考えるなら、ためらいなく世界のギャングの首都と言っていい街である。

 800万を超える人口を持つこの街では、長く被差別の歴史を持つユダヤ人やアイルランド人のギャングたち、そして2017年現在依然として強力な存在である五大ファミリーなどが、米国下層社会を形作った腐敗実業家たちの傍流として現代組織犯罪のひな型を作り出してきた。

 NYはこの組織犯罪という点では、西ヨーロッパの大都市はもちろん、太平洋岸最大の犯罪都市でありながらも、組織犯罪に卓越した存在を出していない「ミッキーマウス・マフィア」の街LAをも大きく引き離しており、ハーレムを中心に多くの黒人ギャングもその影響を受けてきた。
 
 
 加えてNYには、北米、中南米、ヨーロッパ、アフリカの四大陸を睥睨する「帝都」として、四世界のマジョリティのその下でうごめく多種多様な非主流派民族が存在してきた。

 米国内の白人マイノリティはもちろんのこと、大西洋を挟んだヨーロッパ系の組織にとっても重要な都市であり、マイヤー・ランスキーのアムステルダムのカジノへの投資など多くの交流が行われてきた。
 黒人ではジャマイカ人、ラテン系ではプエルトリコ人、キューバ人、ドミニカ人など単純な人種区分ではくくれない様々な組織が存在し、さすがにアジア人勢力では太平洋岸のLAに一歩譲っている感があるが、BTKやゴーストシャドウズのような有名なギャングも輩出している。
 
 
・独自勢力の不在
 このように世界の犯罪文化をリードするNYではあるが、しかし黒人主流派のストリートギャングについては、少し事情が異なる。
 2017年現在NYはストリートギャングの独自勢力に欠けており、この街のギャングシーンを支配しているのはLA発祥のブラッズ/クリップスなのである。中でも特に強力なギャングはUBN(ユナイテッド・ブラッド・ネーション)と言い、1993年に結成されたブラッズの連合組織である。
 
 
 NYに独自勢力が存在しないその理由については、

・初期ヒップホップの勃興が1970年代のギャングたちを軟化させたこと
・それによりギャングが次世代に受け継がれなかったために世代的な断絶が大きいこと
・NYはデトロイトと同様に麻薬組織が強い街であること
・各地の中小クルーの独立心が高くLAやシカゴのような連合組織が現れなかったこと
・ブラック・パワーと比べて非好戦的な5・パーセンターズの存在
・1980年代後半からの商業化によって、ヒップホップが「正業」にできるほど稼げる存在になったこと

 などがあげられる。
  
 UBNの結成はギャング抗争が峠を越えた1993年であり、NYのギャングはブラッズに「落ち着いた」面があるので、現在のイーストコースト・ブラッズを理解するには、その前史を知ることが必要と考えて、1990年代以前の説明がすこし長くなった。
 1970年から1993年は、その後2017年までの年月と比べて激動の時代であるので、断片的なことしか書けなかったが、一応の略史にはなっていると思う。
 
 
NYの犯罪
https://en.wikipedia.org/wiki/Crime_in_New_York_City
オランダのイタリアン・マフィア
https://gangstersinc.ning.com/profiles/blogs/the-italian-mafia-in-the
ラッパーとギャングの関係。ヒップホップがいかに「ギャング文化」であるかの一例
https://genius.com/discussions/282069-Twitter-user-talks-about-90s-ny-goons-in-hip-hop-involves-tupac-biggie-jay-z-50-cent-and-more
  
  
  
  
  
・概要
 2017年現在ニューヨーク最大のギャング同盟であるユナイテッド・ブラッド・ネーション(UBN)は、1993年にライカーズ島刑務所にて、既存の黒人ギャングたちがブラッズに集団転向する形で結成され、東海岸を中心に7000から15000人程度のメンバーを持つと言われている。
 西海岸のブラッズとは違いブラック・イスラームからの影響が強く、「The 31」と呼ばれる31条のルールを持ち、OG、ゴッドファーザー、ジェネラルからソルジャー、スクラップに至るまで細分化された階級を持っている。

 本文では1980年代のプリズンギャングである西海岸のUBNへの説明や、複雑な用語解説は行わない。参考文献は基本各章の末尾に付すが、en.wikipediaを参考とした場合はある程度省略している。
 
 
・5区別ギャング一覧
・ブロンクス
 ・ワン・エイト・トレイ・ギャングスターズ
  ・オールマイティー・ブラッドストーン・ヴィラン・ネーション
 ・マック・ボーラー・ブリムズ
 ・セックス・マネー・マーダー

・クイーンズ
 ・ヴァレンタイン・ギャングスター・ブラッズ
 ・サウスサイド・ブラッズ

・ブルックリン
 ・ギャングスター・キラー・ブラッズ(GKB、G-シャイン)
 ・マーダラス・マッド・ドッグ・ブラッズ

・マンハッタン
 ・ナイン・トレイ・ギャングスターズ
 
 
 
 
 
・UBN以前
・1970年代
 1950年代のグリーザー時代のNYではイタリア系のサウス・ブルックリン・ボーイズ、ラテン系のマウ・マウズ、アンタッチャブル・ビショップスなどがしのぎを削っていた。
 当時はまだまだ白人ギャングも強く、このうち連合体のサウス・ブルックリン・ボーイズは多くのマフィアメンバーを輩出したことで知られている。

 しかし十数年たつと、都市部で有色人種人口が増加した結果白人勢力は隅に追いやられ、1960年代後半のストリートでは黒人の時代が到来していた。
 それは同時に混沌と暴力の時代でもあり、折からのブラック・パワーの過熱化も加えて、NYはそのゆがんだ熱気を保ったまま1970年代に突入していく。
 1969年に1043件を記録した殺人件数はその後25年以上1000件を割ることはなかった。
 
 
 黒人犯罪者にとってのこの時代は、前進の時代であった。

 名だたる麻薬王が豪奢な服に身を包んで通りを闊歩し、その姿は街を支配する中年の白人たちのくすんだ姿とは対照的であった。
 ストリートギャングは黒人ラテン系ともに、白人ロックバンドを思わせる名前に背中にパッチを張り付けたデニムヴェストといったいでたちというように、グリーザーとバイカーからの影響を色濃く受けており、ギャングの新時代の到来を予感させた。
 過酷な環境で育ちながらもあからさまな拝金主義と縁遠く、ターフのために命を張る彼らは、まさに次世代の大物ギャングの無尽蔵の宝庫であるかのように見えた。
 
 
 アメリカ裏社会の歴史は、少数民族の成り上がりの歴史である。
 デッド・ラビッツやゴーファーズの時代から、登場人物は次々に移り変わってきたが、その主役は都市のゲットーによって最も強く鍛え上げられたものだった。

 大ボスジョー・ボナンノのようにそのことをよく知る者たちには、黒人たちもいずれその定石を踏み、組織犯罪へと発展して老いたイタリア人たちにとってかわるかと思われた。
 黒人犯罪者はNYのみならず全米のいたるところで大物を生み出し、暗黒街の玉座にまであと一歩でたどり着くかに思われた。
 そしてギャングたちの活力は犯罪のみにとどまらず、「より良い生き方」を求めてズールー・ネーションとヒップホップ文化が生み出されたのもこの時代なのである。
 
 
・簡潔なギャングリスト
・ブロンクス
ブラック・スペーズ
ゲットー・ブラザーズ
サべージ・スカルズ
サべージ・ノーマッズ
セブン・イモータルズ

・マンハッタン(ハーレム)
バンピー・ジョンソン(ジェノヴェーゼ一家のアソシエイト)
フランク・ルーカス(映画アメリカン・ギャングスターが製作されている)
リロイ・「ニッキー」・バーンズとカウンシル
 ・ガイ・フィッシャー、ウォレス・ライト
フランク・マシューズ「ブラック・シーザー」
クラレンス・「プリーチャー」・ヒートリーとプリーチャー・クルー
 
 
 
・1980年代
 1970年代の「牧歌的」なストリートギャングの時代は、内戦国家コロンビアを震源とするコカイン・ブームによって終焉を迎える。

 白人富裕層には単に軽薄なパーティー・ドラッグだったコカインは、黒人社会にはより破滅的なクラックとして届くことになる。
 コカイン流通網がアメリカの大都市の隅々にまで行きわたると、無数のドラッグディーラーが一攫千金を求めて上位の密輸業者に群がり、青少年を手駒として自らのターフであるゲットーで売りさばき、貧困に苦しむ多くの老若男女を堕落させていった。
 
 
 1970年代にはアメリカ組織犯罪の新世代を担うと期待されていた黒人ギャングたちも、やはりそのよって立つ黒人社会の没落とともに落ちぶれ、ただただその死を早めるような街角での麻薬取引に邁進していった。

 もはや昔日の面影はなくなった黒人ギャングたちには、イタリア人にとってかわるなどまったくもって夢ですらなくなった。
 中堅のドラッグディーラーと彼らに追随する群小クルーが小競り合いを繰り返し、取るに足るいかなる指導者も現れなかった。
 かつてはブラック・パワーの裏面だった黒人ギャングたちは、何の威厳もない使い捨ての若者たちの集まりになり、その多くが血迷った同胞によって無残に殺されていった。

 1980年代後半には状況はさらに悪化、1985年には655件だった黒人の殺人被害者は1988年には1148件にまで膨れ上がり、1990年代を迎えるころには黒人犯罪者の世界はまさに破滅的な様相を呈してくる。
 
 
 一方そういった黒人をよそ目にラテン系勢力は1980年代中盤にラテン・キングスNY支部、プエルトリコのプリズンギャングニエタスなどを結成して、犯罪組織として着実なステップアップを図っていった。
 
 
・簡潔なギャングリスト
・クイーンズ
ケネス・「シュープリーム」・マクグリフとシュープリーム・チーム
 ・おそらくは1980年代最大の大物であり、1987年の逮捕後は甥のジェラルド・ミラーが指揮を執っていた。マーダー・インクに金を出した人物でもある。彼らを描いた漫画も出ていたりする。
ハワード・「パピー」・メーソンとビーボス
ロレンゾ・「ファット・キャット」・ニコルズとファット・キャット・クルー

・ブロンクス
ジョージ・「ボーイ・ジョージ」・リヴェラ
ホセ・「エル・フェオ」・レイエス

・ブルックリン
ディセプティコンズ(ハマー・ギャング)
ロー・ライフ
A-チーム
カルヴィン・「クライン」・ベコーテ(レッド・ハウス・プロジェクツ)
 ・ジェイ・Zの相棒だったという男である。

・マンハッタン(主にハーレム)
アルバート・「アルポ」・マルティネス
 ・ウェイン・ペリー
ジェリ・カール・ギャング(ワシントン・ハイツのドミニカ人)
 
・その他
ジャック・「ハイシャン・ジャック」アグナント
クリス・ライティとヴァイオレーター・クルー
 
 
 
・1990年代
 1994年から2001年までのジュリアーニ市政の下で、NYは以前とは比べ物にならないほど安全な街となっていく。1990年に2245件を数えた殺人件数は、1996年には1000件を割り込み、その後2012年には414件と、ほぼ20年で五分の一以下にまで減っている。
 複合的な要因が考えられるが、中でも効果的だったのは1980年代終盤からの警察の大幅増員であり、加えて麻薬課が街頭の「麻薬青空市場」を壊滅させたことが縄張り争いの減少につながり、ギャング殺人を未然に防いだとの重要な指摘がされている。

 一方で麻薬の需要と供給の量は1990年から変わっていないと言われており、よって麻薬組織の稼ぎもそう極端には落ちてはいないと推測される。
 
 
 殺人が減ったということは、ギャングの抗争が減った、つまり血気盛んな若い犯罪者がのし上がる機会が少なくなったということである。
 当然ながらこれに伴いギャングの武勇伝も減少し、一部の武闘派以外が自分の看板でにらみを利かせることが難しくなってきた。
 そこで多くのギャングが寄らば大樹の陰とばかりに、有用なブランドネームを探し求め、見つけ出したのがブラッズだったのである。
 
 
・簡潔なギャングリスト
バルトロメ・モヤ
 ・ドミニカ系のドラッグディーラー
 
 
 
「1970年代、1980年代、1990年代」参考文献
「合衆国におけるギャングの歴史」短いがよくまとまっている
https://www.sagepub.com/sites/default/files/upm-binaries/43455_1.pdf
ストリートギャングの歴史
https://www.nationalgangcenter.gov/Content/Documents/History-of-Street-Gangs.pdf
サウス・ブルックリン・ボーイズについて
http://newyorkcitygangs.com/
ブラック・アンダーワールド
http://panachereport.com/channels/black_underworld/
ウイリアムズバーグのギャング地図
http://www.boweryboyshistory.com/2014/12/screaming-phantoms-tomahawks-phantoms.html
NYの犯罪タイムライン
https://www.villagevoice.com/2014/08/07/the-rise-and-fall-of-crime-in-new-york-city-a-timeline/
NYを本当に安全にしたもの
What really cleaned up New York
Al Profit 「Gangs of New York | Gangland Crime Documentary」
 
 
 
 
 
・UBN結成
 NYで生まれた「OG・マック」ことオマー・ポーティーは、ブロンクスのワン・エイト・トレイ・ギャングスターズのメンバーだったが、1988年17歳で強盗罪でライカーズ島に服役した後1991年にLAに移り、親類がいたミラー・ギャングスター・ブラッズに加入する。
 その後NYに戻った彼は、自身が所属していたワン・エイト・トレイ・ギャングスターズをブラッズに加入させるが、数か月しないうちに殺人未遂罪によってまたもライカーズ島に送られてしまう。

 1993年当時のライカーズ島刑務所では、ブラッドライン(NY)・ラテン・キングスとニエタスなどのヒスパニック勢力が分裂状態で数に劣る個々の黒人ギャングを圧迫していた。
 これに対抗するため、OG・マックは西海岸刑務所内でブラッズが組織しているプリズンギャングに範を取り、ユナイテッド・ブラッド・ネーション(UBN)を連合体として立ち上げることとなった。

 UBNはまずOG・マックのワン・エイト・トレイ・ブラッズ、そして弱小ギャングが集まったナイン・トレイ(93)・ギャングスター・ブラッズがその基礎となった。

 そしてレオナルド「デッドアイ」マッケンジーが自らのゴッドボディ・サイファー(支部)を転向させた
ギャングスター・キラー・ブラッズ(GKB、G-シャイン)のほかに、ユニヴァーサル・ズールー・ネーションの第4サイファーがヴァレンタイン・ギャングスター・ブラッズに改名するなどして、東海岸のUBNが結成される運びとなった。

 後の1996年には伝説的なギャング「ピストル・ピート」ことピーター・ポラックのセックス・マネー・マーダー(SMM)が加入している。
 SMMは1993年の結成には参加してはいないが、ポラックの武闘派ぶりが買われて特別な地位を与えられてオリジナル・セットとされた。

 オリジナル・セットは一般には8つと認識されている。
 全米麻薬情報局の2003年のUBNについての報告書によると、183、NTG、SMM、GKB、ヴァレンタイン・ギャングスターズ、ヒットスクワッド・ブリムズ、ブラッドストーン・ヴィランズ、マッド・ストーン・ヴィランズの8つである。
 SMMの例があるのでおそらく創設時のセットは7つではないかと思われるが、断言はできない。
 
 
 現在のブラッズの優勢の基礎は、こういった既存の諸組織の乗り換えによって築かれたものであり、東海岸においてはブラッズはクリップスの3倍の規模を誇るとまで言われている。
 
 
 
・ダブル・ii・ブラッズ
 UBN(=イーストコースト・ブラッズ)の結成については以上の通りだが、同時期の1993年7月4日には、ニュージャージーのイースト・オレンジ市(イルタウン)にてダウン・ザ・ヒル・モブがイングルウッド・ウエストサイドのクイーンストリート・ブラッズ創設者クワドリー・「トラブル」・スミスとテワン・「マサカー」・バトラーに許可されて、そのサブセットであるダブル・ii(イングルウッド・トゥ・イルタウン)・ブラッズに転向している。
 彼らはノーティ・バイ・ネーチャーのLAでのショウのボディガードを務めており、その縁でイースト・オレンジへとやってきたという話である。
 
 
 
・拡張
 こうして生まれたUBNはラテン・キングスとニエタスのみならずDDP(ドミニカンズ・ドント・プレイ)、トリニタリオスとも互角に渡り合うことができた。UBNは高度に組織化された彼ら敵ギャングと戦うために
西海岸よりはるかに細分化された組織構造を持つことになっていく。

 UBNにはまた5パーセンターズ、もしくは彼らを構成員とする「ゴッド・ボディ」も多く加入した。
 5パーセンターズはネーション・オブ・イスラムの分派であるネーション・オブ・ゴッド・アンド・アース(NGE)の信奉者であり、ゴッド・ボディは1976年にライカーズ島で彼らの自衛のために結成された組織である。
 そのためUBNの五角星はBPS/ムーア人科学由来のシカゴのそれとは違い、NGEの教義で「A,L,L,A,H(Arm,Leg,Head)」を示しているという。

 ちなみにピープル/BPS/ウエストコースト・ブラッズの場合は頂点から時計回りに愛、真実、平和、自由、正義を象徴し、フォークス/クリップスの六角星は愛、人生、忠誠、知恵、知識、理解をそれぞれ象徴するという。
 
 
 やがて獄中のメンバーが出所する時期になると、出所した彼らは自らのギャングを転向させていき、イーストコースト・UBNはさらに勢力を強めていく。

 2007年時点ではNYに5000人以上、東海岸全体では7000人から15000人のメンバーを持っていると推測されている。
 また同名のLAギャングにあやかって結成されたNYブリムズ4セットのうち、2001年に創立された最大勢力マック・ボーラー・ブリムズは、500名を優に超えるメンバーを持っているという。

 イーストコースト・UBNは南部にも拡張したが、地理的条件によって支部の制御は難しく、GKBのほかSMMの分派アトランタ・ブラッド・ギャングなどが独立した組織として活動している。またヴァレンタイン・ブラッズもヴァージニア州内に100名ほどのメンバーを持つとみられている。
 
 
 
・「UBN結成」参考文献
NYPDのギャング・マニュアル
https://info.publicintelligence.net/NYPDGANGMANUAL.PDF
2003年の全米麻薬情報センターの報告書
https://cryptome.org/gangs/united.pdf
ブラッズ/UBNの歴史
http://www.christopherzoukis.com/blog/2014/2/12/bloods-redux.html
ブラッズの歴史。UBNについて最も詳しく書かれた文章ではないかと思われる
http://tnlafamiglia.blogspot.jp/2012/10/history-of-bloods-gang.html
http://gangsandbullys.blogspot.jp/2012/10/bloods-history.html
http://gangsandbullys.blogspot.jp/2013/01/east-coast-of-knowledge-2010-bloods.html
投稿者(著者?)のクリスチャン・クラウディオ氏は元ラテン・キングスだが、回心し今はいじめ撲滅の運動に携わっているという。
http://www.theepochtimes.com/n3/247674-this-is-new-york-christian-claudio-from-drug-lord-to-anti-bullying-advocate/
http://hosannaefcluxmundi.blogspot.jp/2016/02/the-man-who-experienced-gods.html
http://tnlafamiglia.blogspot.jp/p/christian-claudios-autobiography.html
ニューヨーク・ポスト紙の簡潔なギャング一覧表。
ブラッズ(UBN)5300人、クリップス1800人、その他ラテン・キングス1900人、ニエタス700人など
数字の信頼性はかなり高いと思われる。
http://nypost.com/2007/10/28/gangs-of-new-york/
http://gangproblems.blogspot.jp/2008/07/nyc-crips.html
ゴッド・ボディについて
https://moorishorthodox.wordpress.com/god-body/
獄中のヴァレンタイン・ブラッズが殺人未遂で逮捕される
Prison Gang Leader Charged With Trying To Have Fellow Inmates Killed
ニューヨークのギャング文化の変化
https://www.vice.com/en_us/article/how-new-york-citys-gang-culture-is-changing-818
「ピートの夢がギャングを育てたが、暴力がそれを覚ました」
https://curenewyork.wordpress.com/2011/04/29/notorious-gang-has-deep-roots-in-kingston/
NYのギャング文化
https://web.stanford.edu/class/e297c/poverty_prejudice/gangcolor/gangculture.htm
フォーク・ネーションとエイト・トレイ・クリップス
http://nypost.com/2015/10/04/cuomo-aide-was-casualty-of-war-between-formerly-allied-gangs/
NYで最も危険なギャングマック・ボーラー・ブリムズ
http://nypost.com/2014/09/07/the-mac-baller-brims-nycs-most-dangerous-gang/
クイーンストリート・ブラッズ
https://unitedgangs.com/queen-street-bloods/
ノーティ・バイ・ネーチャーがブラッズを持ち込んだ?
http://boards.straightdope.com/sdmb/showthread.php?t=571315
Gangland “Blood Oath”
 
 
 
 
 
・有力セット
NYポスト紙の2007年の報道によると、UBN最大勢力はマック・ボーラー・ブリムズである。

・ワン・エイト・トレイ・ギャングスターズ
 UBN創設者OG・マックのセットである。

 OG・マックは1993年のUBN創設の後、1999年に出所し、空中分解しかけていた183・ギャングスターズの風紀を引き締め、勢力を盛り返すことに成功するも、その後再び複数の犯罪で有罪となり、2003年には50年の刑を宣告されている。
 また彼の逮捕と同時に、ブラッズの女子部門「ブラデッツ」のリーダーであるポウレット・マッカーサも逮捕されている。
 
 
「ワン・エイト・トレイ・ギャングスターズ」参考文献
UBN創設者に50年

ギャングのボスに最長80年
http://www.nydailynews.com/archives/boroughs/neighborhood-report-gang-boss-80-years-article-1.493106
OG・マック
http://www.christopherzoukis.com/blog/2013/12/20/o-g-mack.html
 
 
 
・セックス・マネー・マーダー(SMM)
 「ピストル・ピート」ことピーター・ロラックは、1975年に高名な麻薬王ニッキー・バーンズのアソシエイトであったレオナルド・ロラックを父として生まれ、クラック時代のブロンクスのサウンドビュー地区で、まだ10代のころから最も危険なギャングとして恐れられていた。

 その彼が1987年にで結成されたギャングであるSMMを1993年に引き継ぐと、SMMは彼の下で巨大化し、1994年にはそのメンバー数は1000名を超えるまでになったという。

 SMMはまたその強力な麻薬供給網によってニューヨークを越えて広がり、フィラデルフィアのマーダー・シティ・マフィア、ニュー・ジャージーのオメガラインなど州外にも支部を持つようになっていった。
 1994年にはロラックを見込んだ麻薬密売人セーヴォン・「ヤロ・パック」・コッドがSMMに加入し共にノースカロライナへとコカインを密輸し巨万の富を築いたという。
 またSMMは街頭での殺人を「ウェット・Tシャツ・コンテスト」と称し、1994年のバスケットボール選手カールトン・ハインズ殺害、1998年のタッチ・フットボールの試合中に乱入して2名を殺害するなど、様々な凶行を重ねていった。

 ロラックは1995年に銃の不法所持で逮捕されライカーズ島に送られると、そこでOG・マックとデッドアイに遭遇し、彼らのUBN加入の勧誘を「自らのセットを持つ」という特別待遇を条件に承知し、SMMを丸ごとUBNに組み入れた。
 とことんまでやり抜く性格だったロラックは1996年のたった2週間の保釈中に自らの縄張りを真っ赤に染め上げたといわれている。
(1993年という説もあるが、当時弱冠18歳のロラックが特別扱いされたかは疑わしいので、ここでは1995年説をとる)。

 その後ロラックは2000年にハインズ殺害他で保釈なしの終身刑を宣告され、現在は最高警備刑務所の隔離房にて刑期を務めている。
 
 
 SMMはこうして1990年代で最も凶悪なギャングだったロラックを失ったのだが、それをものともせずに拡張し続ける。2013年にはニュージャージー支部のリーダージェームス・ジェームス、2014年にはアトランタ支部のリーダーケネス・エリック・ジャクソンが逮捕されている。
 
 
「セックス・マネー・マーダー」参考文献
おそらくはピストル・ピートについて最も詳しいブログ記事
http://theranreport.blogspot.jp/2016/10/the-infamouspistol-pete-rollack.html
セックス・マネー・マーダーの概観
http://www.crimemagazine.com/sex-money-murder
こちらもかなり詳しい。90年代の各支部の名前などが書かれている。
http://gangsterreport.com/sex-money-murder-story-pistol-pete/
犯罪ジャーナリストのセス・フェランティ(Seth Ferranti)のブログより
https://www.gorillaconvict.com/2011/10/peter-pistol-pete-rollock-2/
ピストル・ピートに終身刑
http://www.nydailynews.com/archives/news/pistol-pete-life-murderer-local-hero-won-article-1.885072
ロラックへの訴状
https://cases.justia.com/federal/appellate-courts/ca4/98-4272/98-4272-2014-05-02.pdf?ts=1410961530
 
 
 
・ナイン・トレイ・ギャングスターズ
 2007年にはファイブ・スター・ジェネラルであるエドウィン・スピアーズが、収監中にルッケーゼ一家のニュージャージー支部のカポラルフ・ぺルナの息子ジョセフとマイケル・セッタと共謀して刑務所内に麻薬を密輸しようとしたとして逮捕されている。

 東海岸の各地に支部を持つほかに、複数の異名を持ち、フロリダやノースカロライナでは9-テック・グレネーズ、ニュージャージーではナイン・トレイ・ヘッドバスタズなどと名乗って活動することもある。

 2015年にはリーダーのガーランド・タイリーが警察の逮捕に抵抗して自殺している。
 
 
・カロライナ
 カロライナを取り仕切るナイン・トレイ・ギャングスターズ最高幹部「ゴッドファーザー」の一人ペドロ・グティエレスが83名の部下とともに殺人、暴行、麻薬密売で逮捕されている。
 1973年生まれのグティエレスはかつてブロンクスに存在したトリガー・フィンガー・パッシの一員であり、第二級殺人で1996年から獄中にいるのだが、何らかの形で93に加入し、今の地位にまで上り詰めたと思われる。
 
 
「ナイン・トレイ・ギャングスターズ」参考文献
ナイン・トレイ・ギャングスターズとは何者か
https://www.usatoday.com/story/news/local/maryland/2016/05/18/who-nine-trey-gangsters/84533278/
グティエレス逮捕
http://www.charlotteobserver.com/news/local/article152083417.html
ブラッズ83名が告発
https://www.justice.gov/usao-wdnc/pr/83-bloods-gang-members-indicted-federal-charges
トリガー・フィンガー・パッシが起訴される
https://www.upi.com/Archives/1995/11/08/NYC-Trigger-Finger-Posse-indicted/4340815806800/
ガーランド・タイリー
Garland Tyree Dead: 5 Fast Facts You Need to Know
http://www.silive.com/news/2015/08/violent_end_for_a_complicated.html
マフィアとブラッズ
http://www.newsweek.com/mafia-bloods-alliance-94451
 
 
 
・ギャングスター・キラー・ブラッズ(GKB、G-シャイン)
 創設者のOG・デッドアイことレオナルド・マッケンジーは2000年に最短25年~最長終身刑を言い渡されている。

 2010年にはOGのロバート・ロックリーが暴行と脅迫で10年の刑を受けている。彼は5年後獄中で心臓まひにより死亡し、指導者を失ったGKBは分裂して互いに争いあっている。
 
 
「ギャングスター・キラー・ブラッズ」参考文献
OG・デッドアイに25年

ロバート・ロックリーに10年
http://www.dailyfreeman.com/article/DF/20101014/NEWS/310149985
GKBのメンバージェクワン・ローレンスが殺害

 
 
 
・マーダラス・マッド・ドッグ・ブラッズ
 UBN初期から活動するセットである。ウォッチ・ドッグ・ブラッズという支部があったという情報もある。

 ブルックリンのボーラム・ヒルでは「ラ・ディグス」ロナルド・ヘロンが1990年代後半より活動していた。
 彼はラップで自分の地位や暴力性を自慢していたというが、あえなく2010年に逮捕され、複数の終身刑に104年の刑期まで宣告されて、「きれいな地獄」と評されるコロラドのADX・フローレンスにて服役中である。

 同じブルックリンのレッド・フック・ハウセズでは、西側にカルヴィン・ストールワースをボスとして陣取り、東側のストーン・コールド・ヴィランズと麻薬利権をめぐって争っていたが、2012年には警察の巡回が厳しくなったために密売が難しくなり、10代中盤の少年たちを使って強盗を働かせるようになったという。
 
 
「マーダラス・マッド・ドッグ・ブラッズ」参考文献
ラ・ディグス
http://gangstersinc.ning.com/profiles/blogs/bloods-gang-leader-charged-with-three-murders
ラ・ディグスに終身刑
http://www.newsweek.com/fbi-ronald-herron-leader-bloods-gang-sentenced-life-prison-319248
レッド・フックで犯罪増加
https://nypost.com/2012/09/13/bloods-gang-crackdown-results-in-red-hook-crime-spree/
ヘロンの部下ヴィンセント・ウインフィールド
https://www.theawl.com/2014/06/the-rise-and-fall-of-vincent-winfield/
 
 
 
・ブラッドストーン/マッド・ストーン・ヴィランズ
 UBNオリジナル8セットのうちマッド・ストーン・ヴィランズとブラッドストーン・ヴィランズについては情報が不足している。

 2001年にはOG・マックの部下タイ・ガンズがオールマイティー・ブラッド・ストーン・ヴィラン・ネーション(ABPSN)を結成し、さらにその後「シャバズ」がレッド・ストーン・ライダーズを結成した、というような断片的な情報もあるが、警察発表またはメディア記事等の裏付けがないので本格的な信憑性には欠ける。
 レッド・ストーン・ライダーズ自体はメリーランド州ボルティモアで活動が確認されている。
 
 
ブラッドストーン・ヴィラン・ネーション
https://thehoodup.com/board/viewtopic.php?t=34007
https://thehoodup.com/board/viewtopic.php?f=23&t=21127
レッド・ストーン・ライダーズ
http://articles.baltimoresun.com/2006-05-28/news/0605280198_1_gang-harford-county-criminal-activity
 
 
 
・ニューヨーク・ブラッド・ブリム・アーミー(N.Y.B.B.A)
59・ブリムズ
マック・ボーラー・ブリムズ
イースト・ホミサイド・ブリムズ
ブラッドハウンド・ブリムズ

・59・ブリムズ
 LAの59・ブリムズ・ブラッズは、1969年にハーヴァード・パークの59th・ストリートを拠点としてLA・ハット・ギャングが設立され、その後59・ブリムズへと改名し、さらに1972年のブラッズ結成に参加したギャングである。

 OG・マックがUBN結成に当たってLAからブリムズの名前を借用すると、新設されたヒット・スクワッド・ブリムズは順調に拡大し、おそらくは59・ブリムズに改名したのち、2001年には4つのサブセットを持ってニューヨーク・ブラッド・ブリム・アーミーをUBN内連合として結成することとなった。
 
 
・マック・ボーラー・ブリムズ
 ラリー・「O」・カルデロンとその右腕エリ・リオスが2001年に創立したNY最大勢力であり、ブロンクスのモッリサニア中心に500名を優に超えるメンバーを持っている。
 マフィアを真似たピラミッド型の組織であり、マネー・グループとマーダー・グループの二部隊を持ち、クイーンズのウェブスターとジャマイカ地区に縄張りを持っているという噂もある。

 2010年にはUGSNのゴリラ・ストーン・ブラッズ及びその盟友ギャングランド・ブラッズとのドラッグ・ターフをめぐる抗争で38名が逮捕されている。
 
 
・イースト・ホミサイド・ブリムズ
 2010年に消滅し、残党はブラッドハウンドなどに吸収されたとの情報がある。
 
 
・ブラッドハウンド・ブリムズ
 おそらくは2005年ごろラティーク・「ラ・ブリム」・ジョンソンによって結成され、ニューヨーク南部で活動している。

 ジョンソンは2016年に4件の殺人その他で逮捕されている。
 彼は混成ギャングのナイン・フォー・クルーを率いており、ブラッドハウンズの他にSMMやマック・ボーラーズ、さらにはヤング・ボセズ、レッドハウス・ガンナーズ、ローヤル・ストリート・ギャングスタズなどのメンバーも加入させていた。
 
 
「ニューヨーク・ブラッド・ブリム・アーミー」参考文献
UBN
http://hiphopdatabase.wikia.com/wiki/United_Blood_Nation
クリストファー・ゾウキス氏のUBNについての本からの抜粋。いまだに出版されていない
http://www.christopherzoukis.com/blog/2015/3/mac-baller-brims-teaser-from-forthcoming-book
ブラッズの内紛で38名が逮捕
http://gothamist.com/2010/06/05/38_alleged_bloods_gang_members_indi.php
イースト・ホミサイド・ブリムズ
https://thehoodup.com/board/viewtopic.php?f=22&t=69355
ブラッドハウンド・ブリムズの13名が麻薬その他で逮捕
https://www.justice.gov/usao-sdny/pr/thirteen-members-and-associates-blood-hound-brims-gang-charged-federal-court
ラティーク・ジョンソンと40名の部下が告発される
https://www.dnainfo.com/new-york/20160804/fordham/bronx-gang-members-busted-on-four-homicides-five-stabbings-da-says
「ジョンソンが2005年にBHBを結成した」とある
http://www.lohud.com/story/news/crime/2017/01/07/blood-hound-brims-greenburgh-bharara/96287616/
 
 
 
・アンタッチャブル・ゴリラ・ストーン・ネーション(U.G.S.N)
ゴリラ・ストーン・イモータルズ
ゴリラ・ストーン・ギャングスタズ
ブラック・ストーン・ゴリラ・ギャングスタズ

 2015年にはリーダーのラシャアン・「ロウライダー」・サミュエルズを含む17名がクラック取引他で逮捕されている。

http://www.nydailynews.com/new-york/nyc-crime/cops-dismantle-violent-crew-bronx-housing-development-article-1.2309045
 
 
 
・その他
・ヴァレンタイン・ギャングスター・ブラッズ
 ユニヴァーサル・ズールー・ネーションの第4支部。OG・トニー・スタークことタイ・ヴァレンタインが設立したためにトニー・スタークスの異名を持つという。

 2009年にはスタテン・アイランドで20年間麻薬を売ってきたハーヴェイとアンソニーのクリスチャン兄弟がGKBとの友好関係を断った後に、VGBの「ビッグ・ホーミー」であるアンソニー・ブリットに誘われ彼の傘下に入るが、その後両者の関係は悪化し、ブリットは警察に協力し兄弟を有罪へと追い込んでいる。
 
 
・サウスサイド・ブラッズ
 1980年代後半の麻薬組織シュープリーム・チームの残党が結成し、ジャマイカ地区で活動している。
 2012年には、同じくシュープリーム・チームで重要な役割を果たしていたジェームス・コリーとともに、多くのメンバーが麻薬売買で逮捕されている。

 サウスサイド・ブラッズ支部がジョージアでも活動し、アルバニ―では地元勢力のウエストサイド・ラトラーズと抗争している。
 
 
「その他」参考文献
クリスチャン兄弟
http://www.silive.com/news/index.ssf/2014/10/drug-dealing_brothers_partied.html
元シュープリーム・チームのジェームス・コリー他44名を逮捕。彼は1988年の警官殺しに関わっていたという
http://nypost.com/2012/05/17/cops-bust-45-people-in-supreme-team-crackdown/
クイーンズ南部
https://www.gorillaconvict.com/2012/05/the-southside-of-queens-will-never-rest/
ジョージア
http://wfxl.com/news/local/supreme-court-of-georgia-reverses-charges-in-2009-shooting
http://www.walb.com/story/32834050/da-recent-albany-shootings-stem-from-gang-violence
 
 
 
・ゴッドボディ
 5・パーセント・ネーション、もしくはネーション・オブ・ゴッズ・アンド・アース(NGE」は、1963年に「クラレンス・13X」ことクラレンス・スミスによってハーレムで創始されたネーション・オブ・イスラムの分派である。
 黒人男性を人類の上位5パーセントに属するゴッドと考え、黒人女性をアース、白人をデヴィルと呼ぶような黒人男性至上主義の他、独特の数秘学「シュープリーム・マセマティックス」や用語を特徴としている

 クラレンスは1969年に何者かによって殺害されるが、5・パーセンターズは彼の死を乗り越えて支部(サイファー)を増やし続け、ズールー・ネーションと並ぶ非宗教的な「文化団体」として活動を続けていく。

 NGEは1970年代前半からストリートギャングたちに信奉され始め、「シュープリーム」マクグリフも信奉者であったというが、しかしギャングたちは「Poor Righteous Teachers/貧しき良き教師たち」を自任するNGE主流派には拒絶されてしまう。
 
 
 やがて時がたち、刑務所に送られた5・パーセンターズのギャングは、そこで新たな苦難と無理解に直面する。
 黒人至上主義を信奉する彼らは、刑務所当局、そして同じ囚人からも脅威とみなされることが多く、1976年には自衛組織としてライカーズ島にてゴッドボディが結成されたという。
 一方で1986年にブラッドライン・ラテン・キングスを結成したルイス・フェリペは、5・パーセンターズからラテン系囚人を守ることが目的であったと語っている。

 その後1980年代~1990年代には、5・パーセンターズ/ゴッドボディは獄中にて密かに拡大し、1993年のUBN結成にも多くのものが参加したと言われ、彼らの影響は多くの囚人に及んだとみられている。
 
 
 ゴッドボディは2003年に組織するストライキに参加しなかったとして囚人を殴打、ムスリム主流派との対立で刃傷沙汰を起こすなどしている。2004年にはブルックリンのサイファーの11名がクラック取引で逮捕されている。
 
 
「ゴッドボディ」参考文献
https://en.wikipedia.org/wiki/Five-Percent_Nation
ゴッドボディ
https://moorishorthodox.wordpress.com/god-body/
https://www.policeone.com/gangs/articles/55997-John-Allen-Mohummad-A-Five-Percenter/
シュープリーム・チームのミラーへの告発
http://caselaw.findlaw.com/us-2nd-circuit/1058001.html
NGE公式の歴史
https://ngeinla.weebly.com/the-bomb.html
刑務所内でのゴッドボディ
http://www.nydailynews.com/archives/news/convict-gods-sweet-deal-article-1.516835
「アンホーリー」ゴッドボディーズ
https://nypost.com/2004/05/03/drug-thugs-busted-unholy-godbodies/

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